今回のテーマはデジタル終活について考えてみたいと思います。
今や60代の方でも約75%の方がインターネットを利用し、二人に一人はスマホを持つ時代になりました。
もしものことがあった時、パソコンやスマートフォンのデータはどうなるのでしょう。
デジタル分野の終活のことを「デジタル終活」といいます。
いま家族の亡くなった後、デジタルデータに関するトラブルに備える必要があるのは、デジタル分野に不慣れな高齢者ではなく、日常的にデジタル機器を使う40~50代です。
まず手を付けるべき「生前整理」がデジタル終活です。
デジタルデータを遺族が整理する際、次の3つが重要です。
1.パソコンやスマホを開くためのパスワード
2.重要なデータの保存場所
3.本人が希望するデジタルデータの処理の方法
まずは1のパスワードです。通常は人に教えないものですが、自分が急死した場合を想定し、重要なものをリストアップしておくことが必要になります。パソコンが開かない状態ではそこから先に進めません。
パソコンやスマホは最悪ハードディスクなどを破壊して処分できます。厄介なのは有料のWEBサービスです。
退会をしないと自分の死後も請求されてしまいます。家族が解約できるようしておく事をおすすめいたします。
次に2のデータの保存場所です。パソコンは開くことができたがどこに何が保存されているかわからないことがあると思います。まず自分が残したいものとそうでないものとに分類をしておくことが必要です。ただし、データのすべてを分類するのは非常に手間がかかりますので、最低でも有料サービスと個人情報を公開しているサービスだけピックアップしてわかるようにしておきましょう。
もしネット上での金融商品を所有している場合、損失が出る場合もあります。金融商品の情報も同様に分類しておくべきです。
最後の3ですが、例えば本人の希望を、
・パソコン上の必要なデータの保存が出来たら、残りはすべて廃棄する。
・廃棄方法はハードディスクの破壊。
以上のように明確にしておくことが大切です。
そして3つの項目については、エンディングノートなどに記入してご家族と共有をしておくことをお勧めいたします。
デジタル終活のポイントは、なるべく早めに手を付けておくことです。現役世代の方は自分はまだ早いと思うかもしれませんが、いつ必要な時が来るかは誰にもわかりません。準備しておくことが安心と家族への思いやりになります。
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