今回のテーマは、「もしご家族が余命宣告を受けてしまったら・・・」についてです。
医師から余命宣告を受けるということは非常にショックなことであり、本人はもちろんご家族も絶望して茫然自失となり、どうすればいいのかわからないということもあるでしょう。
余命宣告とは、医師が患者に対して、その人があとどのくらい生きられるかという余命を伝えることです。
ただ実際に宣告された方が実際にどのくらいまで生きるのかは誰にもわかりません。
余命を計算する際によく使われる数値は、「生存期間中央値」です。
「余命1年」と言った場合、それは、生存期間の中央値が1年ということです。中央値というのは、同じ程度に進行した肺がんなら肺がんの患者の集団において、「50%の患者が亡くなるまで」の期間のことです。つまり、同じ肺がん患者が100人いた場合、50人目が亡くなった時点が肺がんの余命と考えられています。
実際に余命宣告を受けた場合、しっかり現実を受け止めこの先どうしていくのがご本人やご家族にとって良いのかを冷静に考えることが大事であると考えます
もしご家族が余命宣告を受けてしまった場合何をすればいいのか、どのような心構えで過ごせばいいのかを考えてみましょう。
1.今後の方針を決める
その方の病気や事情によって異なると思いますが、
・完治を目指す
・延命治療を行う
・緩和ケアを行う
以上3つの方針のうちどれを選ぶのか?についてご本人のご意思を尊重しつつ決めていくことが必要になります。
2.残された時間でできること、やりたいことをやらせてあげる
いずれの方針であったとしてもご本人の人生最後にやりたいことをさせてあげるのが良いと思います。
もちろん身体に障ることはできませんができる限り望みをかなえてあげましょう。
3.生命保険等の確認をする
もし保険に加入している場合は、保険会社に連絡をして契約内容などを確認しておきましょう。
4.もしもの時にどうするかを聞いておく
まず誰に連絡をしたら良いかを聞いておきましょう。友人・知人などご家族が知らない方がいると亡くなってしまった後です調べるのが大変です。
また銀行の預金などについても確認をしておきましょう。
5.もし一定以上財産がある場合は相続の準備をする
相続トラブルを防ぐため、可能であれば財産を確認し、誰に何を相続させるのか遺言書に書いてもらうことをお勧めいたします。公正証書遺言か、自筆証書遺言で法務局での保管が良いと思います。
エンディングノートに書くこともできますが法的拘束力がありません。財産に関しては遺言書が安心です。できれば法律の専門家に依頼されるのがよろしいでしょう。
6.葬儀の準備をしておく
できたらどういう葬儀を希望するのかをご本人とも相談しておくのが良いと思います。
その上で葬儀社の選定を始めてください。
葬儀の形式、予算、規模をあらかじめ想定しておくといざという時安心です。
亡くなってしまってから探すのは時間的に余裕がなく後悔をすることになる可能性があります。
あまり考えたくないことだと思いますが、「もしも」の時を想定しておくこと、それが大切なご家族の余生のために必要なことであると思います。
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