今回はあらためて葬儀の事前相談が大事であるということについてお伝えしたいと思います。
以前も当ブログにて事前相談については書かせていただきましたが、
・やはり非常に重要であること、
・まだまだ認識をされていない方が多くいらっしゃるということ
この2点を踏まえてあらためて書かせていただきます。
終活全般の仕事をしておりますので、生前整理のご依頼をいただく機会も多いです。
ここ最近生前整理のお仕事を2件ほどさせていただきました。整理する家の持ち主はご依頼者のお父様やお兄様で今現在はいずれも施設や病院にいらっしゃるということでした。もちろんまだご存命でお医者様から余命についてのお話しが出ているわけではありません。
ご依頼者からは共に葬儀の事前相談をしていただきました。
今回のご依頼者は、お二人とも女性で年齢はいずれも60代の方でした。ところがお二人のご主人が共に、「まだ生きているのに事前相談なんて少し不謹慎ではないか」とおっしゃっているとのことでした。
また、ネットのQ&Aで葬儀についての質問を見る機会がありました。そうすると、質問者の多くが、質問の前置きで「まだ亡くなっていないのにこんなことを相談するのは不謹慎だと思うのですが・・・。」という意味のことを書かれているのです。年齢的には40代の方から60代の方など結構広い年齢層にみられました。
この二つの事実は私にとっては少し意外でした。終活ということが少しずつ認知され、エンディングノートを書かれたり、欲しいという方が増えてきている中で、『葬儀の事前相談が不謹慎だ』という感覚は少しショックを受けたといっても過言ではありません。
確かに、まだ元気に生活されている方の葬儀の話をすることは、たとえ話をするのがお子様であろうと一見不謹慎に聞こえます。
ただそこで相談をためらうことで、実際の葬儀の際に後悔をされる可能性が出てくることもあると思うのです。
あるアンケート調査によりますと、
葬儀社を決めるまでにかかった時間は?という質問に対して、多かった順に
第1位 没後~2時間未満 24.7%
第2位 2時間~4時間未満 16.9%
第3位 4時間~6時間未満 9.4%
(※第4回お葬式に関する全国調査 2020年鎌倉新書)
という回答だったそうです。半数以上の方が亡くなられて数時間以内で葬儀社を決めているのです。
数時間以内で葬儀社を決めることのデメリットは、以前のブログにも書きましたのでここで詳細については書きませんが、主なものは
・その葬儀社が自分たちの希望する葬儀をしてくれるかどうかわからない
・費用や葬儀の内容についての説明が疲れやストレスなどで頭に入らない 等々
が挙げられます。
それを考えるとやはり事前相談の重要性は声を大にして言いたくなってしまうのです。
何故、事前相談をされる方がもっと増えないのでしょうか?
その理由として、
・前述したように、事前相談自体が不謹慎と考えている方が少なくない
・一度葬儀社に相談するとそこで葬儀をしなくてはいけないと考える方が多い
・そもそも葬儀社に連絡すること自体敷居が高く中々できない
以上のようなことが考えられます。
それらの理由を払拭してもっと楽に事前相談を可能にするにはどうしたらよいのかを考えてみました。
それには以下の3つのことが必要になると思います。
1.事前相談は不謹慎でなく必要なこと
まず事前相談は決して不謹慎でなく、大切な方の最後の儀式を後悔せずに施行するための大事な準備ということを再認識していただけるように強くお勧めしたいです。
2.「あくまで事前相談」
是非思い切って葬儀社に連絡をしていただきたいのですが、その際に必ず次の言葉を忘れずに葬儀社にお伝えください。
「あくまで事前相談で御社に決めたわけではないですが、それでも相談していただけますか?」
この言葉を聞いた葬儀社の反応が途端に冷たい対応になるようでしたらその葬儀社はやめた方が良いでしょう。
3.情報収集ということで割り切る
非常に大切な儀式の準備なのですからしっかり情報収集をする必要があります。
複数の葬儀社から欲しい情報をすべて集めるという「割り切り」の気持ちで行なってください。
葬儀費用や会社・担当者の信頼性、自分との相性など実際にお話をしてみないとわかりません。
後悔の無いお葬式にするために是非思い切ってお客様も行動してください。
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