今回は家族葬とは何か?というテーマについて考えてみたいと思います。
時代の流れで葬儀の小規模化が進んでおります。コロナ禍の影響も大きく、その流れに拍車をかけています。
今、「家族葬」が葬儀の主流になっております。ご家族とご親戚などが参列される葬儀です。ただし、若干その定義が曖昧なので少し整理をしてみたいと思います。
家族葬とは、ご家族や近親者のみが参列し、一般の方などの参列をお断りする葬儀のことを指します。
ご家族葬とは
1.参加される方がご家族、近親者
2.友人、知人、職場の方やご近所の方は参加しない
3.通夜・告別式を行なう二日葬、告別式のみの一日葬かは問わない
以上が定義になると思います。
見積りの依頼をお受けする際に、上記の定義があいまいなことが多いのでご説明をさせていただいたうえでお見積りの作成をしております。
ご家族の人数が多く、ご親戚もたくさんいらっしゃる場合は別ですが、ご家族葬の場合参列者は、20名以内のことが多く、ほとんどが10名位前後です。
コロナ禍でさらにその傾向が強まったと言えるでしょう。
ただ、本来葬儀とは、亡くなられた方のご家族がそれを悼みお弔いすることです。
ですから、最近の傾向は本来の葬儀の姿に近づいていると考えられるのではないでしょうか?
故人の会社関係やご近所の方々がたくさん参加される葬儀は、喪主を含めたご家族の負担が多く
大変なことが多いものです。
もちろん現役で活躍されていらっしゃる方が亡くなられた場合は、社会的に責任のある立場ですのでどうしても関係各所からの参加者が多くなるのは致し方ないと思います。
私が以前勤めていた会社で大変お世話になった方が、その会社の現役の支店長の時に急死されたときには数百人を超える方が参列しておりました。
もしコロナが落ち着き、平常に戻ったとしても葬儀の縮小化は続くと思われます。
一昔前のような多額のお金をかける葬儀のやり方はその必要性を失って行くでしょう。
私はコロナ禍で世間的に葬儀はご家族が中心となり、故人をお見送りする形があるべき姿だと認知されているような気がしております。
ご家族で納棺の儀を行なう姿を拝見する機会がある度に、葬儀はご家族だけで行うのが自然で、その方がご家族のご満足は得られるのだという思いを強くしております。
葬儀社の中には、ご家族葬専門で施行する会社もあり、そこの会社の社長さんは、「社葬」のような規模の大きな葬儀は、ていねいにお断りして、別な葬儀社をご紹介されているそうです。
いわゆる核家族化で少人数で暮らし、菩提寺も無く、お墓もお持ちでないお客様の場合、規模の大きな葬儀を行なう必要性がないのです。
もし社交的でお付き合いの広い方は、葬儀後にご自宅にご友人やお仲間を招いて故人を弔っていただく形が良いのかもしれません。
先日ご主人を亡くされたお客様は複数のサークルに参加されていらっしゃる方で、葬儀のあとご自宅に延べ20数人の方が来られたそうです。そのために返礼品を準備させていただきました。
繰り返しになりますが、時代や社会情勢で葬儀も変わっていき、本来の姿に戻っているのだと感じております。
幸いなことに当社はまだ歴史も浅く、異業種から転身した時にはすでに葬儀は縮小化しておりましたので何の影響もございません。これからもお客様のご要望にお応えしご満足いただける葬儀を施行するために日々精進していきたいと思います。
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