先日、コロナ禍で家族だけでの葬儀が主流になってきた中、ご遺族が心からご満足いただく為に納棺師の存在が非常に大きいという
ことを書きました。
私は個人的にはコロナ禍以前からお勧めしてきたのですが、何故それほど納棺師を推すのか?
今回はその理由についてです。
私が納棺師の清拭をお勧めする理由は、4つあります。
1.人生の最期が「浴衣におむつ」は可哀そう
病院で亡くなった場合、多くは入院中の寝巻として着ている浴衣と下着はおむつをはいています。
病院によっては白装束に着替えてもらえるところもありますが、おむつははいたままです。
旅立つ時におむつ姿というのは可哀そうだと思うのです。
白装束が基本ですが、生前気に入っていた服を着せることも可能です。
死後硬直はずっと続かないですし、硬直していてもほぐす方法があるので大丈夫です。
2.死化粧をして綺麗にする
人は亡くなると時間と共に顔色が土気色に変化します。
やはり最期はお顔や髪の毛も整え綺麗にしてあげることで見送るご家族もうれしいと思います。
女性でも男性でも唇には紅を塗り、頬もほんのり紅くしてお顔色を良くします。髪の毛も整髪料を
使用して整えます。
3.ご家族だけでゆっくり時間をかけてお別れができる
葬儀をすることは、気持ち的にもスケジュールもあわただしく落ち着かないものです。
そのあわただしさの中唯一ご家族だけでゆっくり故人との時間を過ごす場が納棺の儀だと思います。
お別れの仕方も、故人の配偶者、お子さんがお身体を拭いて、服を着替えるのも手伝っていただく。
棺にお納めした後、お好きだった食べ物や写真などを入れていただきます。
お別れの時間をご家族で共有できるのが納棺の儀だと思います
4.小さなお子さんにも故人の印象が残る
また小学校の低学年以下の小さなお子さんは葬儀の意味もよくわからないですし退屈で窮屈な
印象が残ってしまうかもしれません。
しかし、納棺の場にいてその時間を共有することでその後亡くなった方のお葬式の印象が大切な
思い出としてはっきりと心に残ると思います。
いろいろな事情で納棺の儀をフルバージョンでできない場合もあると思います。されるかどうかはもちろんお客様の自由な
ご判断です。
もし経済的な理由の場合は、「お顔のお化粧とおむつを下着に変えるのみ」のバージョンもご用意しております。
1/3以下の価格でできますのでされる方も多いです。
当社では告別式の前日に納棺の儀を行うことが多いですが、火葬のみの場合ももちろん可能です。
安置施設から火葬場に行ってほんの10分15分の短い時間でお別れをするだけではやはり寂しいものです。
火葬式の場合も、ご自宅や当社の安置施設にて火葬の前日に行う事ができます。
大切な方を亡くされる悲しみは中々癒えるものではありませんが、ご家族がしっかり送ってあげたということがお気持ちを
ずいぶん落ち着かせてくれると確信しています。
葬儀というものは亡くなられた方を弔う儀式ですので厳かで神聖なものでなければならないのは当然のことです。
決して楽しいものではありません。
ただその中でそのご家族だけの空間を作り大切な思い出として残してくれる大きな営みとして納棺の儀があると考えております。
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