終活の一環として葬儀費用を準備しておくことはいざという時に慌てることがないので必要な事だと思います。
葬儀費用の準備の方法の一つに互助会があります。
互助会の数は現在全国で200社以上、会員加入契約者数は、2200万人を超えていると推定されています。
実は当社が葬儀の仕事を始めた当初から、この互助会についてはあまり好い評判を聞いたことがありません。何故なのか?
そこで今回は互助会のメリットデメリットについて客観的に見ていきたいと思います。
まず、メリットです。
1.急な出費に備えられる
2.会員特典がある 例えば本来の価格よりお得にサービスが受けられるetc.
3.家族全員がサービス対象になる
4.設備が整った会館を利用できる 互助会は大手の会社が多いのでホールなどは立派です。
それぞれの互助会によって若干異なりますが概ねこのような内容だと思われます。
では次にデメリットについてです。
1.お金の自由度が下がる 積立金は自由に使えません
2.積立金に金利はつかない
3.積立金のみで葬儀が行えるわけではない
4.積立金がその人の葬儀に全額使われているかどうか不透明
5.互助会自体が倒産するリスクがある
6.解約するのに手間と時間がかかる
以上です。
デメリットの中で最もよく聞く話は、上記デメリット6に挙げた互助会の解約についてです。
具体的には、
・「解約をしたいと伝えても、なかなか受け付けてもらえず非常に時間がかかった。」
・「解約の担当者が電話に出てくれない。居留守を使われているのではないかと思ってしまった。」
・「解約書類が届くまでに何ヵ月も待たされた。」
・「解約手数料が割高に感じた。」 等々
これらのお話は複数の方から実際にお聞きした話です。
中でも極めつけは、普段からお付き合いをさせていただいているSさん(88歳女性)から聞いたお話しです。
この方は大変行動的でご自分の考えをしっかり相手に伝える意思をお持ちのユニークな方です。
数年前に互助会の仕組みに疑問をお持ちになり、入会していた互助会の窓口まで出向き解約を申し出たそうです。
窓口の担当者は、「解約することのデメリット」についてあれこれ説明をしてすんなり応じてくれません。
業を煮やしたSさんは「解約は出きるとちゃんと約款に書いてあるんだから早く手続きをしなさい!」と
大きな声を出してしまったそうです。
担当者も渋々手続きに応じ何とか解約ができました。
ただ担当者が最後にSさんに言い放った言葉が信じられないものでした。
「互助会を解約なんてしたら、あなた地獄に落ちますよ!」
この体験談をお聞きして、正直開いた口が塞がりませんでした。ビジネスの場でお客様に対してこんな暴言を吐くということは、
一般常識から完全に逸脱している行為だと思った次第です。
もちろんすべての互助会が酷いということではないですし、互助会の積立金を基に何の問題もなく
葬儀をしている方もたくさんいらっしゃいます。
ただこれはあくまで異業種から新しく葬儀業界に入ってきた私の個人的見解ですが、葬儀費用の準備は互助会以外の方法を選んだ方
がベターかなという印象です。
現在、少額の掛け金で葬儀費用を賄える葬儀保険も各種ありますし、純粋に銀行等で積み立てをすればそのお金は自由に使えます。
選択されるのはお客様自身です。
最後に、もし互助会の解約でお困りの場合は提携先の司法書士が代理で解約の手続きをしてくれるサービスもございますので
是非お気軽にご相談ください。
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